sanagi10’s diary

趣味の将棋や日常のあれこれ。

日日是好日

 2019年9月16日。安室奈美恵さん引退の日から1年だという。安室奈美恵さんといえば大スター。だけど偉そうなところがなく、愛らしい方だった。才能は抜群。私も小学校のころファンだった。一時期、低迷していると報道されたこともあった。売れる曲を歌うというより、自分が歌いたい、踊りたい曲を追求する時期だったのだろう。周りに流されず、地位や名誉に目もくれず、自分の道を歩む姿がさらに好感を呼んだ。平成を代表する歌手。令和の時代が訪れる前に私たちの前から去っていってしまった。

 

 私のこの1年間というと、職場の人間関係の悪化、理不尽な評価、自分のキャリアの停滞…。辛いことのオンパレード。自分の努力ではどうしようもできないことばかりだった。当時の心境をどのように表現したらよいのだろうか。鬱屈、ジレンマ、不満、フラストレーション、歯がゆさ…。泣きそうになりながらも涙はでなかった。叫びたいけどその場所がなかった。ずっと、感情を外に出さないようにしていたから、発散の仕方がわからなかった。悶々としたまま時が過ぎた。

 

 ある日、ベッドから起き上がれなくなり、会社を休んだ。それまではほぼ無遅刻、無欠勤。2年くらいは風邪も引いたことなかったのに。その日は家に1人でいることが不安で、知人に連絡をとった。精神が落ち着かなくて、数年会っていない知人にもメールを送った。誰かと話したくて、必死だったのかもしれない。いきなり連絡がきて、拍子抜けした知人もいただろう。でもみんなすぐ返信してくれた。体調や精神面を心配してくれて、少し驚いた。人を陥れたり、そのために参謀したりする関係に慣れていたから。何か困っていたり、弱っている人の力になろうとするのが、普通の人間関係だと再び認識することができた。ご飯を食べに行って、色々なことを話した。みんな私を元気づけようとしてくれた。ドライブしたり、新しくできた施設に行ってみたり。悪意や裏が全くなかった。私はまた人を信じられるように思った。

 

 仕事で悩んだここ1年。5月は新しい時代の幕開けなのに、どん底からのスタートか…と思っていた。確かに仕事のあれこれは未だ解決していない。でも、友人の大切さを実感した始まりだった。自分は本当に人に恵まれているなあと感じる。昔からの友人はもちろん、将棋での新しい出会いもあった。世界が広がった。令和は人を大事にする時代にしたい。きっと良い時代になると思う。そのために、私はまだ闘わなくてはいけない。