sanagi10’s diary

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はじめての大盤解説会 第67期将棋王座戦第1局レポート【3/4】※9/2開催分

 タイトル戦のエピソードも満載だった大盤解説会。伊藤沙恵先生は「里見香奈先生と対戦したとき、感想戦でしゃべってくれないんですよ~(笑)ずっと立会人の先生と話していて。」。すると太地先生も「感想戦の時、対局相手が記者の方とすごい深い話をしていると、そこまで読んでいたのか、と。自分は読みが浅かったな~。」と思うらしい。

 

 いよいよ対局は終盤。斎藤王座が1分将棋、永瀬先生はまだまだ時間が残っている場面。斎藤王座が1手指す。その後ノータイムで永瀬先生が次の手を指す。その瞬間、首をかしげて苦笑(微笑?)する太地先生。「ここは永瀬叡王の勝負術も光っていますね。(斎藤王座の手を)読んでるぞ、と。早く指して、斎藤王座を精神的に追い詰める意味もありますね。」。斎藤王座も40秒くらいで指して、「俺は余裕あるぞ」ということを見せている、とも分析されていました。

 伊藤沙恵先生が「斎藤王座、いつもは、はんなりしている感じですよね。」と話すと「将棋(対局中)に関してはそうではない。」と断言していた。時間に追われるなか、斎藤王座が指した2五金。「この状況で、最善の手を導きだせるというのは、やはりトップの証ですね。」と太地先生。前期で戦った棋士ならではの重みのある言葉。太地先生のおっしゃることには只ならぬ説得力を感じます。

 

レポートは第4回にまだまだ続きます……(^o^)/